友 好 事 業 2
曽良忌盛大に墓前供養
諏訪人三十一名参列入魂式も
松尾芭蕉の門人で、名作「奥の細道」の旅への同行者として知られる
俳人・曽良の二百九十四年忌墓前供養が二十二日、勝本町城山公園で行
われ、同町関係者や長野県諏訪市からの来島者三十一名が参列した。
勝本町は、曽良の縁で諏訪市と「友好都市」締結をおこなっているが、
四年前には、諏訪大社の「御柱」一本が同町に寄贈された。御柱は現在、
城山公園内に建立されているが、その頭部約三メートルは、同町黒瀬の
旧朝市通りに安置されている。その為、諏訪大社の大総代会議長・五味
真城さん(俳号―湖城)はじめ三十一名が来島、同所の御柱の入魂式が
墓前供養に先だって行われた。
俳翁・曽良忌は同町内の曽良顕彰会が長年実施して来たが、今年から
は町の文化協会(山口宏司会長)の主催となったもので、同協会では、
「俳句の勝本」を目指そうと、張りきっている。さっそく、曽良翁墓前、
町観光案内所、市街の御柱前、壱岐島荘の四カ所に投句箱を置き、月一
回発表の句を募集するとしている。
なお、曽良翁をしのび、しめやかに催された墓前供養を終え、五味さ
んは、
「固めなす御柱神事青葉風」、「諏訪人のこぞりて念ず曽良忌
かな」
と詠んだ。
投 句 箱
(「新壱岐」新聞より許諾を得て転載 2002年5月22日)
曾良墓所横投句箱投句
平成16(2004)年5月22日・曾良墓前供養の日に発表
● ねずみもち 手折りて上げん 曾良の墓
熊本県 源島エミ
● 旅の果て 風に追われし 壱岐の島
那覇市 牧志朝夫
● 終の地や 想ひに勝る 合歓の花
諏訪市 小平 廉
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