「第7回日韓国際交流文化祭」開会式あいさつ・祝辞



   
   歓 迎 の こ と ば

                   壱岐市長
                   長  田   徹

 韓国国樂振興会の皆様、「海とみどり 歴史を活かす癒しのしま 壱岐」へよう
こそお越しくださいました。壱岐市民を代表して心から歓迎申し上げます。
 壱岐市は、2004年3月島内の四つの町が一つとなり、新たに誕生いたしまし
た。2年目を迎え、地域の特性を活かしながら、自らの創意工夫と、市民と行政が
協働し、一体となって個性的で魅力あるまちづくりに取り組んでいるところであり
ます。
 さて、今回で7回目を迎えます「日韓国際交流文化祭」も、これまでお互いに訪
問を重ねられ、交流と親善を深めていただいており、皆様の伝統・文化・芸能の伝
承に対する熱い思いに、敬意を表するところでございます。
 近年は、国際化・情報化の飛躍的な進展により、地域レベルでの国際交流の果た
す役割がますます重要となってきております。古代から壱岐は、東アジア大陸と九
州を結ぶ飛び石的存在で、朝鮮半島との深い関わりがあり、「原の辻遺跡」をはじ
め数多くの歴史遺産は、様々な大陸文化伝承の拠点として栄えたことを物語ってお
ります。
 このような歴史を踏まえ、お互いの文化を理解し、友好と親善の輪を広げられ、
国際交流の一翼をになっていただいておりますことは、誠に意義深く、今後更にこ
の交流が大きく発展していきますことを願っております。
 遠路お越しいただきました韓国国樂振興会の皆様には、ご滞在中、「壱岐ならで
は」の豊かな自然や歴史、人情味溢れる風土に触れていただき、楽しく過ごしてい
ただきますとともに、新鮮な海の幸、山の幸をご賞味いただければ幸いに存じます。
 結びに、韓国国樂振興会の益々のご発展とご参会皆様のご健勝、ご多幸を祈念い
たしまして、ご挨拶といたします。

     平成17年11月3日
       




        
 あ い さ つ

                 壱岐市文化団体協議会会長
                後  藤  正  敏

 皆さん、今日は壱岐市になり最初の、通算しまして第7回目の「日韓国際交流文
化祭」を開催いたしましたところ、大変ご多忙の中、長田市長様、壱岐市議会議長
の深見忠生様のご臨席をいただき、さらに多くの方々のご参加をいただきましたこ
とを心より感謝申し上げます。
 今、世界は政治、経済、文化、教育等あらゆる事柄が、情報化、国際化の広がり
の中で発展を続けております。自分の国だけの殻の中に閉じこもっていては進歩は
ありません。私達の壱岐の島は、長い歴史の中で韓国・朝鮮・中国・と日本との文
化や経済交流の「海の道」の中継点として大きな役割を担ってきたといわれています。
 そうした観点に立ち、もっとも近いお隣の国「韓国」と文化の国際交流はできな
いものかと、いろいろと研究を重ねましたすえ、「韓国国立国学院」を運営されて
おられる社団法人「国樂振興会」とのつながりができまして、1999年(平成11年)
11月3日よりこの事業を始めることができました。最初の年は石田町で、次の年
は韓国ソウル市でということで、お互い文化の国際交流を通じ、友好、親善の実を
実らせることができるよう努めてまいりました。おかげで言葉の不自由さはありま
すが、心とこころのつながりは十分できるものだということを実感いたしました。
 私たちが韓国に行きますと、それこそお礼のいいようもない程の大歓迎をして頂
いており、とてもありがたく思っています。あらためまして厚くお礼申し上げます。
 石田町ではここ数年、韓国語講座が開かれておりまして、大変人気があると聞い
ております。私も仕事柄ハングルの勉強をしておりますが、なかなか進歩致しませ
ん。
 どうぞ皆さん、本日は韓国国樂振興会事務局長 柳英淑様をはじめ、25名の方
々がきてくださっております。韓国の優雅な民族芸能と、地元文化団体の芸能を心
ゆくまでお楽しみください。この会場で韓国の方との出会いがありましたら「アン
ニョンハセヨ」…(こんにちは)とあいさつを交わしてみてください。そこから国際
交流の輪が広がってゆくことと思います。
 終わりに、本日ご参加頂きました皆様方のますますのご健勝とご多幸を心よりお
祈り申し上げましてご挨拶と致します。

     平成17年11月3日





         
 あ い さ つ

 
               
         社団法人国樂振興会理事長
                   金   種  培

 人類の平和と発展のために世界の舞台で韓国と日本の両国にとってできる役割は
非常に大きいと思います。
 地球村の発展のために両国が力を合わせて共に寄与するとしたら、そのシナジー
効果はもっと大きくなると思います。
 しかし、言葉と文化が違う両国がよりよく協力するためには、何よりも相互理解
がベースになければならないでしょう。
 両国の相互理解と共同発展のために今まで多くの外交的な努力が傾注されてきま
した。両国を代表する公式的な外交だけでなく、今日の韓日国際交流文化祭のよう
な民間外交がもっと多くなったら、両国の親しみは増大するでしょう。
 特に、この面で壱岐市文化団体協議会と壱岐市はその間、私どもに立派な手本を
見せてくれました。1999年から今までの7年間にこのような意義深い行事を着
実に進めてきており、この行事を通じて両国の友情をより深めることができました。
 尊敬する壱岐市民の皆様、今まで私どもに見せてくれた友情と関心に、深く感謝
いたします。今年も壱岐市で韓国の美しい伝統芸術をご紹介することになり、真に
嬉しく思っております。
 7年という短くない期間の間、韓日国際交流文化祭のために努めてきた壱岐市文
化団体協議会の後藤正敏会長様と関係者の皆様に心より深く感謝のことを申し上げ
ます。また、持続的な支援と関心をお持ちくださった壱岐市の関係者の皆様にも感
謝いたします。
 これからもこのような立派な文化行事がもっと発展して両国の友好増進に力にな
れるように心からお祈りします。ありがとうございます。

     2005年11月3日





         
祝       辞


               
   壱岐市議会議長
                  
深  見  忠  生

 本日、ここに第7回日韓国際交流文化祭が、韓国国立国樂院内「社団法人国樂振
興会」ご一行様をお招きし、かくも盛大に開催されるにあたり、壱岐市議会を代表
し一言お祝いを申し上げます。
 ご高承のとおり本日11月3日は文化の日に当たり、「自由と平和を愛し、文化
を進める」国民の祝日でありまして、この意義深い日に、文化による韓国との国際
交流が深められることは、誠に喜ばしい限りであります。
 顧みますと、日本人の美風や美徳、そして先人の生活の知恵さえ失われつつあり、
更に個性ある地方独自の文化が衰えていく感がしてなりません。このようなとき市
民が温かい心のふれあいを通じて、豊かな人間性を回復し、生き甲斐に満ちた生活
ができるよう文化意識を高め、心の広い市民性を養っていくことが必要でありまし
ょう。
 そのため石田町文化協会の果たす役割は、極めて大きなものがあると言えます。
 又、ご案内のとおり隣国である韓国とは、大陸文化の交流の歴史が長く、これを
維持・継続することは、文化による友好・親善の絆が益々深くなり、この上もない
喜びであると存じます。
 どうか本日は、それぞれの国の自然と風土、歴史と伝統に根ざした土の香り、豊
かな地方文化のご披露をいただき、益々交流が深められますと共に、壱岐市民にす
ばらしい感動を与えていただきますようお願い申し上げます。
 終わりに、本日ご出席の皆様の益々のご健勝とご活躍をお祈りし祝辞といたしま
す。

     平成11年11月3日



       
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