平成17年2月28日壱岐高PTAだより第8号 
    
   壱岐高 奇応寺ヶ丘(抜粋)     


 
平成17年4月17日、第2回卒同窓会用の資料収集のために母校を訪ねました。
その際、
末永賢一事務長より校内を案内の上に、壱岐高の現況を示す資料をいただ
きました。その中に「
壱岐高PTAだより」が含まれていましたので、学校ご当局
山内義夫PTA会長の許諾を得て転載します。
 


       
   高校駅伝第3位入賞 
        県高総体で離島勢初 九州大会出場

 第56回県高校駅伝競争大会が去る11月5日、雲仙小浜コースを会場に男子の部
(42.195キロ)には51校が、女子の部(21.0975`)には28校が出場して行われ、男子の
部では本校が男子離島勢として初の3位入賞を果たした。
 1区で市山(1年)が8位と好スタートを切り、2区では武田(1年)が5位、3区で
は重田(2年)が3位と着実に順位を上げ、4区の山内(1年)、5区の横山(3年)、6
区の山口(3年)、7区の横尾(2年)まで安定した走りで順位をキープし、昨年からの
目標であった3位入賞を見事に果たした。選手はいずれも島内の出身者であるが、7
人中3人が1年生と若いチームであり、来年の活躍が楽しみである。

             
 <ひとこと> 

 
走り終えた子どもたちの笑顔は最高でした。毎日の厳しい練習に耐えて頑張ってき
た子どもたちの努力が報われた、最高の一日だったのではないでしょうか。

 離島勢初という快挙を成し遂げた陰には、早朝補習前の早朝練習、また夏の厳しい
暑さの中でのハードな練習を乗り越えてきた頑張りなどがあると思います。

 陸上部の活躍は「すごい」の一言です。「壱岐高」の名前がよく知られています。
地元の子どもたちだけで、よくあれだけの力を出せてすごいと思いました。7人全員
の活躍が一本のたすきをつなげることができたことに、本当に感動しました。この結
果は、先生と生徒の心が一つになり、信頼関係があってこそだと思います。これから
も、もっともっと上位を目指し、夢に向って頑張ってください。陸上部の皆さんなら
きっとできると信じています。いつも応援しています。




    
原の辻歴史文化コース・中国語専攻」新設に伴い
        上海外国語大学視察

 10月25日、長崎県教育委員会と本校中国語専攻コースの生徒の留学生派遣に関
する協議書に調印された翌日、上海外国語大学より3名が来訪された。
 壱岐高校の学校視察および教育課程の確認、調印された内容についての具体的な説
明がなされ、

「@2005年より本校同大学の教師を常任講師として派遣する。
 A同年度から県内の高校生約30人(本校から約10名)を対象に3週間体験学
  習する短期留学を毎年実施する。(夏季休業期間予定)
 B2008年度から本校の中国語専攻課程の卒業生5名が同大学に進学できる。」

というものであった。
 この来校に対して、11月14日より平倉校長、山内PTA会長をはじめとする総
勢10名のPTA役員および里親の方々が、中国の上海へ表敬訪問した。
 訪問に際しては、本校においてなされた調印内容の再確認も含めて、実際に生徒が
進学する大学の環境がどのようなものであるか、宿泊施設や交通事情、学費や生活費
など、親の立場になって熱心に質問しながら談話した。上海外国語大学側もPTAの
熱心な姿勢に驚かれながら、親切丁寧に質問に答えて下さった。
 談話後は学内の施設を見学し、学生食堂、宿泊施設の間取り、授業教室や体育館な
ど、日本の大学とは違うスケールの大きさにも驚かされた。また、見学の途中で出会
った日本人留学生の、「中国で語学を身につけるために留学した。」「中国を肌で感
じたい。」といった答えに対し、「これからも頑張って欲しい。」と励ましの言葉を
かけるなどの一面もあった.
 10月および11月の相互訪問で、上海外国語大学と本校との信頼関係がさらに深
いものとなり、進学していく生徒を国際貢献のできる人材として育てていこうとする
共通理解が得られた意義深い訪問であったと強く感じた。
 これから始まる中国語専攻コースの成功と日中友好の架け橋となる人材の育成に期
待したい。

※「
中国語専攻」について、くわしく調べたい方は、壱岐高校のホームページ
を利用してください。 ⇒

 
          
第48回九州高P連個人表彰

            白川PTA前会長  

 
去る平成16年6月24日・25日の2日間にわたって行われた、第48回九州地
区高等学校PTA連合大会
「福岡大会」において、白川勇一前会長がPTA活動の
振興発展に貢献したことを評価され、表彰を受けられました。
 前会長は多忙な仕事の傍ら、平成11年度のPTA副会長を皮切りに、その後4年
間会長として卓越したリーダーシップを発揮され、本校PTA活動の振興に多大な貢
献をされました。その中でも壱岐高校創立90周年記念事業では、持ち前のバイタリ
ティ溢れる活動で、成功の立役者の一人でもありました。一方、平成12年度からは
県高P連の副会長・理事などの役職を歴任され、平成12年度の全国及び九州高P連
においては県代表として参加するなど、さまざまな場でPTA活動に尽力されてきま
した。



           
ペリカン池#ュ起の経緯

 
卒業生にはなじみの深い、本校旧校舎中庭の『ペリカン』は、第11回生(昭和34年3月
卒業)の卒業記念事業の一環として、「植樹」とともに作られたものです。
 当初は池のみの予定だったものが、その池の中に何かあった方がよいのではというこ
とで、当時本校教諭であった日高顕先生(化学担当)と杉村邦夫先生(日本史担当)の両先
生がご協力して、昭和33年8月に夏休み返上で作成に当られたそうです。同じく当時本校
教諭であった物知りの松永安道先生(書道・美術・世界史担当)のご指導のもと、東京日比谷
公園のペリカン像をヒントにして作製したとのことです。
 大きな針金を折り曲げてそこにセメントを流し込み、噴水口には防火用水用ホースの金属
製蛇口を使用して化学準備室にスイッチを設け、噴水の操作ができるようにしてありました。
台座の側面には制作者である両先生のネームプレートがついていたそうです。

 今回の新校舎建設にあたって、残念ながら池そのものは解体されてしまいましたが、
『ペリカン』は無事に中庭に戻ってきました。
 これからも本校生徒諸君を見守ってくれることでしょう。





註1・現在の『
ペリカン池』の写真 ⇒


註2・(新制)壱岐高校発足当時(昭和23年)、
日高顕先生・松永安道先生は在勤され
  ていました。

 
日高先生は、芦辺町箱崎本村のご出身で、終戦とともに壱岐に引き揚げて来られ、教
職に就かれました。少し、茶目っ気のある先生でしたから、この『
ペリカン』を発想さ
れたことが、よく理解できます。先生は、後に、佐世保工業高等専門学校の教授になら
れ、定年まで務められました。3回生の同窓会には、よく出席されていたようです。

 
松永先生は、勝本町立石のご出身で、先祖は熊野神社の宮司をされていたように聞い
ていました。新制高校の発足で女学校から壱岐高教諭として赴任されました。多芸多趣
味で、日本史の講義を受けたことがありますが、裏面史にも精通されていて、「もの知
り」の面目を発揮されていました。

 
杉村先生は、私達の卒業(25年3月)の後に赴任された少壮気鋭の教師であり、先輩
教師を動かし、『
ペリカン』製作にあたられたのだと思います。

 
        
      壱岐高同窓会情報