元寇七二〇年記念事業
2000.12.9
趣 意 書
壱岐の往時を語るとき、忘れてならないのに元寇、蒙古の襲来がありま
す。しかし、世の移ろいとともに、この厳粛な歴史的事実も今では忘れら
れようとしています。
壱岐は、一二七四年・一二八一年の二度にわたる蒙古軍の襲来によっ
て、ほぼ全滅の状態になりました。なかでも、一二八一年の弘安の役で
は、大宰府の命をうけた若冠十九歳の少弐資時が、雲霞のごとき蒙古軍
を壱岐は瀬戸浦に迎え撃ち、壮烈な最期を遂げました。
明、二〇〇一年は、この元寇から七二〇年目にあたり、NHKでは、時
の執権「北条時宗」を大河ドラマに登場させ、未曾有の困難を再現しま
す。私たち壱岐においても、これを機に、騎乗の若武者、少弐資時の銅像
を建立し、その史実を後世に伝えようということになり、このほど「元寇
七二〇年記念事業実行委員会」が発足しました。
銅像は、すでに、壱岐出身で、在京の彫刻家小金丸幾久先生によって、
製作が急ピッチで進んでおります。
この像は、元寇ゆかりの地でもある壱岐の東玄関、芦辺港ターミナルビ
ル前に建立し、二〇〇一年五月除幕の予定であります。これと平行して、
元寇にまつわる千人塚、少弐資時の墓所をふくむ少弐公園の整備なども計
画しております。
つきましては、出費多端のおり、まことに恐縮には存じますが、私たち
の微意をお汲取りくださいまして、本趣旨に御賛同、御協賛賜りますよう
お願い申し上げます。
なお、御芳志は一口五〇〇〇円とし、幾口かお願いできれば幸甚に存じ
ます。
二〇〇〇年(平成一二年)晩秋
元寇七二〇年記念事業実行委員会
委員長 (芦辺町長) 大皿川 惠
副委員長(郷ノ浦町長)渋 村 寛
同 (勝本町長) 下 條 昭 五
同 (石田町長) 山 口 銀 矢
外 役 員一同
記 念 事 業 の あ ら ま し
◎少弐資時しょうにすけときの銅像(ブロンズ)建立
像丈6m(本体3.5m+台座2.5m)
◎少弐公園の整備 千人塚、少弐資時墓所ほか
◎「元寇と少弐資時」の冊子発行 15,000部
◎横断幕による啓蒙、宣伝 20本を島内各所に
◎記念式典の開催
◎事 業 費 30,000,000円(概算)
ご 案 内
ご 芳 志 〆切 平成13年3月末日
一口 5,000円
振込用紙利用または下記事務局まで
ご芳志は、平成12年10月19日付福局二法(審)第42号により所
得税法第78条第2項第1号、法人税法第37条第3項第1号に規定する
国等に対する寄付金に該当する旨の確認を受けております。
従って、ご芳志は、確定申告の際、当委員会の領収証を添付することに
よって、寄付金控除が受けられますので念のため申し添えます。
事 務 局 〒811−5392
長崎県壱岐郡芦辺町芦辺浦562番地
芦辺町役場
元寇720年記念事業実行委員会
事務局長 西 村 善 明
堤 賢 治
пi代)09204−5−1111
(内線125)
小 金 丸 幾 久 先生
●こがねまる いくひさ 大正4年 長崎県壱岐郡生まれ。
●昭和16年 文展初入選。以後、公募展入選は多数。
●昭和39年から太平洋美術学校教授。
●昭和42年から51年まで東京大学建築学科講師。
●昭和56年、『土』でロサンゼルス・インターナショナル展ゴールド賞
受賞。
●昭和57年、静岡県熱海市の熱海城に「小金丸幾久作品展示室」開設。
●平成13年に長崎県壱岐に「小金丸幾久記念館」開館の予定。
●代表作は明治百年祭記念『明治天皇御聖像』(多摩・桜ヶ丘公園内)
台座を含めて高さ18.6mにも及ぶ『平和の女神』像(長崎県佐世保市)
創価大学のロマンの丘にそびえる高さ10mの『学光の塔』(八王子市)
など。品川区では、『平和の誓い』像が大井町駅前のほかに、大崎駅
前、西大井駅前にも建立されている。
●現在、太平洋美術会参与、東京富士美術館評議員、日本陶彫会会員、
日本美術家連盟会員。
●品川区東五反田三丁目在住。
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